自分を持っていて周囲に影響を与えながら成功への道を突き進んでいるイメージのある起業家。
しかしビジネス市場における厳しい生存競争、経営者とのしての責任や日々の仕事に忙殺され精神を病んでしまう人も数多くいます。
カリフォルニア大学の心理学者Freeman博士の調査結果によると、起業家の49％がなんらかの精神疾患を経験していることがわかっています。
さらにそのうち30％以上が2つ以上の疾患を経験しているとのデータも。
起業家は自信があり、自分で道を切り拓いていく力のある人が多いイメージですが、精神疾患を患っている方は意外にも多いようです。
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完全無料！起業家がなりやすい精神疾患1：うつ病
罹患率の高さと病状の深刻さが根深く、自殺の要因にもなりやすいうつ病。
経営者という責任ある立場からくるプレッシャーは大きく、顧客からのクレームや資金不足、組織内のトラブルなど様々なストレスを抱えている方も多いです。
信頼していたビジネスパートナーや役員に裏切られるなどお金が絡んで複雑化しやすい人間関係などもうつになる要因です。
事例：友人と共同代表を務めていた会社で友人と役員が結託し代表取締役の座から引き摺り下ろされた。信頼していた友人であったがゆえに人間不信に陥ってしまい躁うつ状態に。
対処法：悩みを人に打ち明ける。心と体を休める、休業も視野に入れて。症状がすでに深刻な場合は専門機関を受診しましょう。
起業家がなりやすい精神疾患2：不安障害
さまざまなストレス要因を抱える起業家ですが、トップという立場ゆえに悩みを周囲に打ち明けることができず、精神的な問題が露見しにくいのも問題点の一つ。
悩みやストレスを吐き出せず胸の内に抱え、気付かぬうちに不安障害に陥っている方も多いです。
不安障害は理由もなく突如激しい不安に襲われ、心臓がドキドキする、めまいがする、呼吸が苦しくなるといった状態になるパニック障害や繰り返し同じことをしていないと不安で仕方がなくなる強迫性障害などさらに細かく分類できる精神疾患ですが、いずれも精神的な不安から心や体にネガティブな変化をもたらします。
事例：事業経営に忙殺され、慢性的な睡眠不足や栄養不足が続いており、ある時期を境に呼吸がうまくできない時が増えた。息を吸っても肺に空気が入っていかないような感覚でパニックに。電車に乗ることや人前で話すことなどそれまでなんでもなかったことに極度の緊張感を感じて気分が悪くなるようになってしまった。
対処法：深呼吸。数字を数えたり飴などを口にするなどしてストレスや緊張を感じるものから意識を遠ざける。医療機関を受診。薬による治療も。
起業家がなりやすい精神疾患3：依存症
「依存症」も起業家がなりやすい精神疾患です。
依存症とは特定の何かに心を奪われ、やめたくても、やめられない状態になること。
代表的なものにアルコールやギャンブル、薬物などがあります。
依存症は自分だけでなく家族や一緒に仕事をしている仲間に迷惑をかけてしまうケースも多いため、一人で抱え込まず、エスカレートする前に対処しなくてはなりません。
事例：事業経営に関する様々なストレスを誰にも打ち明けることができず、お酒を飲むことで発散しようとし、いつの間にかアルコール依存症に。朝からお酒を飲むことが増え、仕事がままならないことがあり本末転倒な事態に。家族の必死の説得で専門機関を受診。
対処法：依存症へと追い込んだストレスから距離を取る。通院または入院で依存症の治療を受ける。重症度によっては回復施設に入所するのも一つの方法です。
まとめ
今回は、起業家がなりやすい精神疾患を3つご紹介するとともに、それぞれの対処法についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。強い意志を持ち、周りに流されずに事業経営をしているイメージのある起業家。しかし実際は起業家・経営者という先陣を切る立場から周りの人に弱みを見せることができず悩みを打ち明けれずに抱えこみ、精神を病んでいる人も多いんです。自身に精神疾患の兆しがあると思った方は、早めに専門機関や医療機関を受診するようにしてくださいね。
