起業体験プログラムとは、「起業家」としてゼロからビジネスを立ち上げる経験ができる、体験型の教育イベントのことです。
主体となるのは中高生であり、地域のお祭りや学園祭などを舞台に行われます。
起業を疑似体験できる機会の一つではありますが、本物のお金を使い、本物のお客さんを相手に販売活動を行うため、限りなく実際のビジネスに近い環境で起業について学べるのが特長です。
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起業を体験できる「起業体験プログラム」オススメ4選
起業体験プログラムとは、株式会社の立ち上げから解散までの一連の業務を疑似体験する学習プログラムのことです。
限りなくリアルに近い形で起業について学べるのが特長ですが、現状では参加できる機会が非常に限られています。
そのため今回は、全国的にも有名な、起業体験プログラムを実施している団体を4つ紹介いたします。
保護者の方は進路の参考に、学校関係者の方はぜひ自らの学校でも実施することをご検討ください。
郁文館高等学校「郁秋祭」
郁文館高等学校、および郁文館グローバル高等学校では「郁秋祭」という文化祭を舞台に模擬店を出店しています。
こちらの起業体験プログラムは高校1年次が参加対象であり、約30名の生徒が「社長」として株式会社を起ち上げるそうです。
しかし、2018年からは高校生版MBAと称して、より実践的な「高校生社長養成講座〜起業塾〜」が開かれています。
高校1年次から卒業までの3年間で起業に必要な知識や、経営戦略・事業運営ノウハウなどについて学び、その後は実際にVCから出資を受けて起業し、営業活動を開始するところまでを目標に掲げています。
このような試みは日本初だそうで、起業を志す若者には最適な高校であると言えそうですね。
品川女子学院「28project」
「女性の手に職をつける」を目指した品川女子学院。
2012年からは「デザイン思考」の授業にも力を入れ、身近な問題を発見し、改善策を立案するという発想力を養う取り組みも行っています。
その一環として行われているのが「28project」と呼ばれる起業体験プログラムです。
中学3年生、及び高校1年生全員が取り組みます。
現状、多くの女性は「家庭か、仕事か」という選択を迫られますが、それらを両立するために起業という選択肢もある。
そうした将来の可能性を見出す機会としても、28projectは注目されています。
九州大学「QSHOP」
QSHOPは個々の学生が「自分で考え、行動する力」を伸ばしていくことを目的としたプロジェクトで、九大祭で模擬店を出す店舗を株式会社に見立て、起業体験をします。
直近3年間は台風やコロナの影響で開催を中止していますが、QSHOP自体は2011年から続いており、毎年3〜7程度のグループが出店します。
応募資格は、代表が九州大学の生徒であることであり、個人での応募も可能です。
日本取引所グループ「JPX起業プログラム」
JPX起業プログラムは、日本取引所グループのCSR活動の一環として、2014年から行われています。
現在は中学や高校と連携する形での開催が増えており、直近では広島県福山市の英数学館高校や、兵庫県赤穂市の赤穂高校などでの開催実績があります。
参加者からは「このプログラムに参加してからは学校のみんなが小さなことで悩んでいるように感じられた」という声や、「自分1人で何もできなかった自分が1人でも責任持って行動できるようになり始めたと思う」などの声が上がっています。
公式サイトは2015/3/20を最後に更新されていないため、最新情報はFaceBookで確認すると良いでしょう。
日本取引所グループ「JPX起業プログラム」のFaceBook
自治体で開催されるケースも増えてきている
今回ご紹介したのは全国的にも有名な部類に入る起業体験プログラムですが、近年は全国的にも、少しずつ広がりを見せています。
たとえば、宮崎県日南市では「にちなん起業体験プログラム」を2020年に実施していますし、その他にも、「StartupBaseU18」という2日間の起業体験プログラムが北海道札幌市、兵庫県神戸市などで開催された実績もあります。
現状では、まだまだ起業体験プログラムの開催事例は少ないですが、成功例が増えていけば採用する自治体や学校も増えていくのではないでしょうか。
まとめ
今回は「オススメの起業体験プログラム」を4つご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
起業体験プログラムは、企業や専門家などのプロの力を借りて起業を体験できる、貴重な勉強の場になっています。
現状はまだまだ開催する団体が限られていますが、徐々に広がりを見せているようです。
お住まいの自治体でも開催される可能性はあるので、興味のある方は自分が参加できる起業体験プログラムがないか、こまめにチェックしてみてくださいね。