起業にまつわる論文を普段目にする機会はほとんどないかもしれませんが、実はビジネス界の著名人たちによって論文が発表されています。
その中でもHBS(ハーバードビジネスレビュー)に寄稿されている論文は入手しやすく、論文の質も高いのでオススメです。
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起業するなら読むべきオススメ論文3選
それでは早速ではありますが、起業にまつわるオススメ論文を3つご紹介いたします。
なお、今回ご紹介する論文の閲読にはHBS(ハーバードビジネスレビュー)への定期購読の申し込みが必要です。
定期購読の料金が発生する点はご了承ください。
オススメ論文1:宇宙空間で求められる極限のチーム・マネジメント
一つ目にご紹介する論文は、宇宙飛行士の若田光一さんのインタビューに基づいて作成された「宇宙空間で求められる極限のチーム・マネジメント」です。
宇宙空間では一つのミスが生死に直結しますし、迅速に決断を下さなければ手遅れになってしまいます。
意思決定の時に取られるリーダーシップとしては、部下の意思決定を支援するサーバントリーダーシップが注目されていますが、緊急時においては支配型のリーダーシップしかない。
そしてその方法でリーダーシップを取るのであれば、事前にメンバーと強い信頼関係を築いておく必要がある。
つまり、ここぞという場面でリーダーシップを発揮するためには、常日頃からリーダーがオープンマインドで部下と接し、関係性を築いておくことが重要だ、ということでしょう。
宇宙空間で求められる極限のチーム・マネジメント
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/2867
オススメ論文2:マーケティング近視眼
2つ目にご紹介する論文は、ハーバード・ビジネス・スクールの名誉教授セオドア・レビットによって寄稿された「マーケティング近視眼」です。
毎年3万個の新商品が開発されては、その9割が失敗に終わっているそうです。
そして、その原因はマーケティング近視眼によるものである、とセオドア・レビット氏は指摘します。
マーケティング近視眼とは、顧客ではなく製品を中心に考えること。
一時『ドリルを売るには穴を売れ』というマーケティング本が注目を集めましたが、自分たちが何を提供している会社であるのか理解していなければ、どんなに大きな会社であっても衰退に追い込まれてしまいます。
その代表例が鉄道産業。
彼らの多くは自分たちが鉄道業をしていると考えていましたが、飛行機や船などの輸送手段が増えたことにより、輸送業への転換を求められていました。
しかし、その環境の変化に対応しなかったがために、競合他社にシェアを奪われてしまったのです。
事業には成長もあれば衰退もありますから、自分たちに何が提供できるかを常に問い続け、新たな事業分野への投資を怠らない。
そうした次を見据え続ける姿勢が欠かせません。
成功するとついつい今のやり方や成功している事業に強く引っ張られてしまいますが、あくまで顧客中心に考えることが自分の立ち位置を見失わない方法であると思い出させてくれますね。
マーケティング近視眼
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/1225
オススメ論文3:カリスマCEOの呪縛〜属人性に依拠することの危険性〜
3つ目にご紹介する論文は、ハーバード大学で教鞭をとっていたラケシュ・クラナという人物が寄稿した「カリスマCEOの呪縛〜属人性に依拠することの危険性〜」です。
一般的には会社の顔ともなる社長がカリスマ的存在を放っている場合、その企業は将来有望だと捉えられます。
なぜなら、優秀な社長が率いているのだから、彼がいる限りこの会社は安泰だろうと考えるからです。
しかし、それには問題点もあります。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、いくら優秀な社長がいても、次世代のリーダーが育たなければ組織を存続させることができません。
必ずどこかのタイミングでリーダーシップを次の世代に引き継ぎ、今の組織から徐々に離れていくことが必要なのです。
この移行がうまくいかずに苦境に立たされている組織は少なくありません。
事業がうまくいき始めた段階から、後継者育成について計画・行動することが重要なのかもしれませんね。
カリスマCEOの呪縛〜属人性に依拠することの危険性〜
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/1049
まとめ
今回は起業にまつわるオススメ論文を3つ厳選してご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
リーダーシップに関する論文を中心にご紹介しましたが、やはりビジネス本とはまた違った読み応えがありますね。
ビジネス本が2次、3次情報であるとするならば、論文は1次〜2次情報に該当します。
誰かの手が加わる前の情報に触れた方がより深い学びに到達できることもあると思います。気になる方はぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。