起業するなら場所はどこがオススメ？地方・都会それぞれのメリットとデメリットを解説

起業するなら地方か、それともやっぱり都会か。
起業を考える上で一度は必ずぶち当たる問題ですが、実際のところどちらの方が起業に有利なのでしょうか？
基本的にあらゆることにはメリットとデメリットが存在しますので、万人にとって都会または地方のいずれかが良いといったことはありません。
問題は自分にとってどちらが向いているか、であるため、この記事でメリットとデメリットについて確認していきましょう。

地方で起業するメリット

地方で起業する最大のメリットは、オフィス代が抑えられることです。

同じ広さのオフィスを借りても、東京の人気エリアと地方都市の人気エリアの差は2倍以上になることも珍しくありません。
東京の一等地にオフィスを構えるとなればそれ以上の費用がかかるでしょう。

そのため、物流や製造業など大きな倉庫や製造拠点を構えるようなビジネスに挑戦する場合は地方で起業した方がメリットが大きい場合が多いです。

他にも横のつながりが強く、困った時は助け合うという感覚が都会人よりも強いため、一度輪の中に入ることができれば安定しやすいというメリットもあります。

地方で起業するデメリット

地方で起業するデメリットは、移動コストが大きいことです。

業種・業界にもよりますが、取引先が都市圏に集中している場合は移動にかかる費用や時間も馬鹿になりません。

出張の頻度が高いのであれば、トータルコストでみると都会で起業した方がコストを抑えられる可能性もあるでしょう。

また、若い人材や優秀な人材の多くは都会に移住してしまっているため、都会と比べると優秀な人材が集めにくいというデメリットもあります。

都会で起業するメリット

都会で起業する最大のメリットは、企業や人・モノ・情報が集約されていることです。

やはり都会にはさまざまな業種・業界の第一線で活躍する人も集まってきますし、活気に溢れているためビジネスのモチベーションも保ちやすいでしょう。

また、地方では導入されていない最新技術を目にする機会も自然と得られるため、インスピレーションが浮かびやすいというメリットもあります。

特にIT業界の場合は会社の9割が東京にオフィスを構えていると言われますから、業種・業界によっては都会で起業しないことで遅れを取る場合もある点には注意が必要です。

都会で起業するデメリット

都会で起業するデメリットは、地方での起業と比べてコストが高いことです。

もちろんエリアにもよるのですが、2倍〜3倍以上コストが高いことはザラにあります。

得られるチャンスが大きく、チャンスがやってくる回数も多いため期待値も大きいですが、その反面差し出す代償も大きいです。

チャンスを掴む前に資金が尽きてしまう事態を避けるためにも、しっかりと資金計画を立てておく必要があるでしょう。

起業する場所は結局どこが良い？

地方には地方の良さがありますし、都会には都会の良さがあります。

どちらにもメリット・デメリットがあるため「どこで起業するか」は甲乙つけがたい問題です。

ただ、やはり取引先の事務所がどこにあるかが一つの大きな指標になると思いますので、同業他社がどこに本社を構えているかはチェックしておくと参考になるかもしれません。

また、若くて優秀な人材は都会に集まる傾向がありますので、どのような人材が欲しいかで選ぶのも一つの手かもしれませんね。

まとめ

今回は地方・都会で起業するそれぞれのメリットとデメリットについてご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
優秀な人や企業が集まっていることや交通の利便性などから見れば都会で起業した方が有利です。
一方で、物流や製造、インフラといった事業分野であれば安く広大な土地が手に入る地方の方が有利になるでしょう。
甲乙つけがたい問題ではありますが、同業他社がどの地域で起業しているかどうかを調査した結果を元に検討するのは一つのアイデアかもしれませんね。