起業を志している方の中には発達障害であるという方も多くいらっしゃると思います。
近年、大人になってから発達障害が判明するケースも数多く、世の中には実は隠れ発達障害の人も多くいると言われています。
世間一般的には発達障害の人が起業すると失敗しやすいのでは？というイメージがあるようですが、実際のところどうなのでしょうか。
受講生3,000人を突破！
知識ゼロでも働きながら3ヶ月で起業
できる「起業の学校」が遂に開校
- いつか独立・開業・起業したいが、何から始めていいか分からない
- 起業に必要な「経営スキル」を身に着けたい
- 今の会社で働きながら、月10-30万円でも収入を増やしたい
- 社内で新規事業責任者になるため、事業作りの力を身に付けたい
- 会社を辞めても生きていける、稼ぐ力を身につけたい
上記に当てはまる方は今すぐ受講をオススメします！
受講生3,000人を突破した実践型起業スクール
完全無料！発達障害とは
発達障害は生まれつきの特性であり、病気とは異なるものです。
自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害などのいくつかのタイプに分類されます。
上記のような障害は生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点で共通していると言われています。
一人の人にいくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、同じ障害がある人同士でも性格や特性が異なることがよくあり、そのため「発達障害」と一口にいっても個人差がとても大きいという特徴があります。
発達障害の人が起業すると失敗しやすい？
上記のような発達障害を持つ人が起業すると失敗しやすいのではないか？というイメージをお持ちの方が世の中には多いようですが、実は起業家には発達障害の方が数多くいらっしゃいます。
カリフォルニア大学発表の「起業家とその家族における精神状態についての調査」によると起業家の10人に3人は発達障害の一つであるADHDであるということがわかります。
そのため発達障害の人が起業すると失敗しやすいのか？という回答に対して結論はNOです。
発達障害かどうかを問わず起業はあらゆる要因で失敗するリスクはありますが、発達障害が原因で起業に成功したり失敗したりすることはあるのでしょうか。
次の章では発達障害の人が自分の特性を活かして起業を成功に導いた事例と、発達障害であるがゆえに失敗した事例をご紹介していきたいと思います。
発達障害の人が起業した成功例
それではまず発達障害の人が起業して成功した事例をご紹介していきたいと思います。
人付き合いが苦手だが発想が斬新な「アスペルガー症候群」Aさんのケース
Aさんは昔から人付き合いが苦手でコミュニケーション能力の低さに悩んできた「アスペルガー症候群」という発達障害をもつ女性。
悪気はないのにズバズバと物を言ってしまって人が離れていってしまうことや、人が遠回しに注意してくれていることなどに気づけないという特性に悩んできました。
人付き合いに限界があると感じたAさんは大学卒業後、就職をせずネットビジネスで起業。
コミュニケーションを取ることは苦手ですが昔から発想が斬新で、他の人が思いつかないようなアイディアを練ることができたので、既存のサービスがないネット上のマッチングサービスを考案し起業1年目から目標とする年間売上を達成し、現在は会社設立して4年目。
自身がアスペルガーであることに理解のあるビジネスパートナーであり旦那さんである彼と一緒に現在も会社を経営しています。
Aさんは「わざわざ苦手なフィールドに出て戦おうとしなくていいと思います。自分が得意なことで勝負すればいい。私は今も人との付き合いは苦手ですが、自分のアイディアを実現していける今の生き方がとても合っていますし、幸せです」
行動力がある「多動性障害(ADHD)」Tさんのケース
Tさんは大人になってから「多動性障害(ADHD)」と発覚した大人のADHDを持つ男性。
一度はメーカーの総合職として就職をしたものの、マルチタスクが苦手かつ静かなオフィスでのデスクワークに耐えられずわずか1年足らずで辞めてしまいます。
後先を考えずに会社をやめてしまったTさんは実家の両親から「早く再就職しないと経歴に穴があいてしまう」と常々心配されていましたが、ランサーズやクラウドワークスなどのマッチングサービスに登録し、趣味で続けていたイラストの仕事を受け始めます。
半年ほどでイラストの仕事が軌道に乗り始め、定期的に仕事をくれるクライアントに出会い、その1年後に起業を決意。
個人事業主として現在もイラストレーターの仕事を続けています。
「好きなことにしか興味が向かないし、集中力もある時ない時がまばらなので、今の働き方が自分に合っている。男なんだから会社勤めの方が安心だと両親からもよく言われてきましたが、安定的に稼げるようになってからは応援してくれています。」と語ります。
発達障害の人が起業した失敗例
次に発達障害の人が起業して失敗した事例をご紹介していきたいと思います。
マルチタスクが苦手な「注意欠如多動性障害(ADHD)」Rさんのケース
社会人になってから「注意欠如多動性障害(ADHD)」と診断されたRさんは会社員時代にマルチタスクができず同じ部署の同僚や先輩に迷惑をかけ続けてきたといいます。
注意欠如多動性障害(ADHD)だから仕方ないと割り切ることも相談することもできず、自分なりに一生懸命働きましたが2年で会社員をやめました。
その後1年間のフリーター生活を経て今後の進路について考え、フォトショップやイラストレーターを扱えることを強みにホームページデザイナーとして起業を決意。
しかし案件が増えてくるに従ってマルチタスクが再び増え、各案件の進行状況を確認しながら仕事を進めることにまた苦痛を感じ始め、わずか1年で辞めてしまいました。
現在はフリーターに戻り、マルチタスクのない業務の職場で働いています。
計画的に実行することができない「注意欠如多動性障害(ADHD)」Mさんのケース
前述したRさんのケース同様「注意欠如多動性障害(ADHD)」のMさんも仕事の優先順位をつけることや複数タスクを同時進行でこなすことができない傾向があり、予定や計画の管理が苦手。
頭の中で「あれをやらないと。その次はあっちを終わらせて」というように優先順位をつけたり、効率よくこなす方法を考えることができず、仕事が忙しくなってきてから納期を過ぎてしまったり、急がなくてはいけない案件を手放しにしておいてしまったりとクレームを受けることが多かったそう。
複数の社員を雇い、複数のクライアントを相手にする法人としての起業は向いていないと判断し、2年で会社をたたんだMさん。
現在は個人事業主として自分にこなせる範囲の案件を細々と受注しているそうです。
まとめ
今回は発達障害の人が起業すると失敗しやすいのか、成功例・失敗例を元に解説いたしました。自身が発達障害であり、失敗しやすいのかと懸念して起業をためらっている方も多いと思いますが、発達障害だからという理由で起業に失敗しやすいというデータはありませんし、そのような傾向はありません。むしろ発達障害の特性である衝動的で行動力があること、一般人には思いつかないような斬新な発想を活かしているケースが多く、起業家には発達障害の方が多いというデータも存在しました。自分の能力に自信がなく起業に一歩踏み出せずにいる方も、自分が持っているものに目を向け長所を活かしビジネスの世界で飛躍していけるといいですね。あなたの起業を心より応援しています！
