何ごとに置いても、得意不得意はあるものですから、同じことをやっても人よりも上手くやってのける人や、上手くいかずに失敗してしまう人もいます。
それは起業においても同じであり、上手くいかない人は実際に上手くいっている人から見て学ぶことが重要です。
不動産の起業で成功する人と成功しない人にはそれぞれ、どのような共通点があるのでしょうか？
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完全無料！不動産起業で成功する人は実はそれほど多くない
不動産起業は、電話と机さえあれば事業を始められると言われていた時代もありました。初期投資がそれほど必要ない業界であるため、他の業界と比べるとリスクが低く、成功しやすいイメージがあるかもしれません。
しかし、不動産起業のリアルとしては、実はそれほど成功する確率が高くないと言われています。
その理由については後述しますが、会社のネームバリューが「安定した集客」や「不動産売買の成約」に大きな影響を与えているからです。
そのため、成功できるかどうかは自分の会社の名が知られていない時期の乗り越え方がポイントになってきます。
不動産業の起業で「成功する人」の共通点
不動産業の起業で「成功する人」に共通する点についてご紹介していきます。
不動産業以外の収入源を持っている
不動産業で食っていくための売上(仲介手数料)は成約しないと発生しません。
そのため、どうしても売上が不安定になります。
特に開業直後は会社のネームバリューも無いに等しいので、新規に顧客を獲得するのは難しいです。
事業が軌道に乗るまでの間は無収入でも耐えられるくらいの自己資金を用意しておくか、軌道に乗らなくても食いつないでいける他の収入源を持ち合わせていなければ、資金不足でいずれ廃業に追い込まれることになってしまいます。
不動産業を始める時に有利になる業界で働いていた
保険業や建設業など、不動産業に繋げやすい業界で兼業していると成功しやすいです。
なぜかというと、まず保険業は保険を通して家族の悩みなども聞き出しやすいため、顧客との信頼関係を築きやすいからです。
長年の付き合いを続けて信頼を積み重ねていれば、不動産業を始めても信頼して頼んでくれる人もいるかもしれません。
また、建設業であれば建築物に関する専門的な知識がありますから、不動産の価値や管理方法、どの不動産会社が評判が良いのか等もある程度は掴んでいるはず。
他の業界で働いていた人よりも、不動産の専門家として信頼を得やすいでしょう。
結局のところ、顧客や不動産会社(大家さん)は、不動産に対する専門知識があってトラブルにも迅速に対応してくれる「信頼における人」や「責任感の強い人」に頼みたいと思っていますから、不動産業を始める前にある程度顧客との接点が持てていることは有利に働くということですね。
不動産業の起業で「成功しない人」の共通点
不動産業の起業で「成功しない人」に共通する点についてご紹介していきます。
会社員時代と独立後のギャップを理解していない
不動産業に限った話ではありませんが、会社のネームバリューはとても大きいものです。
特に不動産に関しては、取り扱う金額も大きくなる傾向にあるため、なるべくリスクを抱えたくないのが顧客の実情です。
実績も信頼もないような不動産屋に頼む人はほとんどいないでしょう。
会社員時代はバリバリ売っていた人でも、独立後にはパッタリ売れなくなるというケースも普通にあります。
会社員時代に売れていたのは何も営業マン自身を評価していたわけではなく、会社のネームバリューがあったから売れていたケースがほとんどです。
それを知らずに、自分に実力があると勘違いして独立し、失敗するパターンが多いのです。
成約すればそれで終わりと思っている
不動産の仲介業者として成功するには顧客からの信頼はもちろん、不動産を管理してくれる不動産会社(大家さん)の評判も重要です。
たとえば、仲介した後になってトラブルが発生し、顧客と大家さん両方から「なんとかしてくれ」とクレームが入ったとします。
その際、仲介業者は仲介さえしてしまえば、その後何が起きても法律上は責任を負わなくても良いことになっています。
ですから、トラブルが発生しても知らんぷりで逃げることも出来ますが、大家さん同士にもネットワークがあります。
当然、そうした悪評は他の大家さんにも伝わっていきますから、うまく集客できずに行き詰まり、廃業する未来は想像に難くありません。
逆に、目先の利益にとらわれず、顧客の「困った」事態にも迅速に対応できる仲介業者ならば、きっと自分が困った時にも手を差し伸べてもらえるでしょう。
お金は突き詰めていけば「顧客との信頼関係」によってもたらされるですから、そこに投資できる人が成功するのだと思います。
まとめ
今回は「不動産業の起業で成功する人・しない人の共通点」についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
不動産起業は他業界と比べても起業しやすい業界です。
しかし、その一方で会社のネームバリューがあるかどうかが、安定した集客や不動産売買の成約に大きく影響しています。
事業が軌道に乗るまでの間を耐えしのぐための資金を確保し、地道に顧客との信頼関係や人脈を築いていける人が成功する業界です。
お金を稼ぐことも大事ですが、そのお金が何によって生み出されているかを理解している人ならば、成功するのが難しいと言われる不動産業界でも成功するのは難しくないでしょう。
