怪しい起業セミナーの見極め方を徹底解説！避けるべきセミナーの特徴は？

インターネットの普及や急速な情報社会の発展により資金0円から・パソコン1台だけでも起業できる時代となり、従来に比べると近年起業を志す方が増加傾向にあります。
「起業しよう！」と思ったらまず知識やノウハウを得ようと、みなさんまず本を手に取ってみたり、起業している身近な人に話を聞きにいったりしますよね。

国や企業が開催している起業セミナーに参加して情報収集をしようと考える方も多くいらっしゃるかと思います。
最近では無料で参加できる起業セミナーも増えており、参加しやすさも以前に比べてハードルが下がっています。

しかしこの起業セミナー、中には詐欺のような内容で参加者から金銭を騙し取ろうとする悪質な業者も混在しているのが現実です。

怪しい起業セミナーの見極め方！避けるべきセミナーの特徴は？

それではさっそく怪しい起業セミナーの見極め方についてみていきましょう。
避けるべきセミナーの特徴を具体的に4つのポイントに分けてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

避けるべき怪しい起業セミナーの特徴1：精神論を重きをおいている

怪しい起業セミナーの特徴として、まず精神論をメインに語っているものが挙げられます。
起業についてのノウハウを伝えるセミナーではなく精神論に重きをおいた起業セミナーです。

もちろん起業家として成功するためには心構えや精神論を学ぶことも大切です。

しかし起業初心者がセミナーなどに参加してまず学ぶべきは、起業までの流れや会社設立の方法、資金調達や融資を受ける方法など具体的な事柄が主です。
「稼げるようになる！」「人生の成功者になる！」といった精神論ばかりを前面に出した起業セミナーではこうした起業に役立つ実践的な知識を学ぶことができないことが多く、内容が薄いこともしばしば。

セミナーの紹介文などから精神論に重きをおいていると感じる場合は怪しいものが多いですし、役に立つかといった視点でも避けるのが賢明でしょう。

起業を志す人にはさまざまなタイプの人がいますが、中にはあらゆる事情で正社員など企業の職に就くことが困難で、起業で人生を一発逆転したいと考えている人も多いです。

このタイプの人を狙っているのが精神論を語る起業セミナーの主催者たちです。
「このまま負け組の人生でいいんですか？」「このセミナーを聞くだけで人生の成功者になれる」など、そういった方々に刺さるような文言で広告を打っています。

精神が弱っているときや起業で人生を好転させたい！と強く願っている人はこうしたセミナーにすがりつきたくなるもの。
自身がそちらに部類しているのではないかと自覚できる場合は一度冷静に気持ちを持ち直して真っ当なセミナーを探してみましょう。

避けるべき怪しい起業セミナーの特徴2：大袈裟な謳い文句

「確実に稼げる方法を教えます」「このセミナーに参加するだけであなたも年商1億円に」など大袈裟な謳い文句の起業セミナーはまず怪しいと思った方がいいでしょう。

そもそも起業の性質上、確実に儲かる方法など存在しません。
そして当然ながらセミナーに参加しただけで確実に稼げるという保証や根拠はありません。
こういった大袈裟な謳い文句は、その言葉を鵜呑みにするような参加者を集客するために使われています。

起業セミナーの広告やホームページ上などで「あなたも成功者になれる！」「初めての起業で年商1億円まで達成可能」などといった大袈裟な見出しを掲げているものはまず怪しんだ方がいいですね。

本当に成功している起業家は地道な努力を重ねて事業を運営しています。
セミナーに参加しただけで年商1億円稼げるという言葉を信じているようでは成功者にはなれないと肝に銘じた方が良いでしょう。

避けるべき怪しい起業セミナーの特徴3：主催者や企業が無名

セミナーの主催者や企業が無名の場合も怪しんだ方がいいです。
起業家として優れた実績を残してきた人や資金調達に詳しい金融機関・商工会議所・自治体などの担当者が講師であればある程度有益な情報を得られると信頼して参加してみてもいいでしょう。

しかし「起業コンサルタント」「カリスマセミナー講師」など自分で勝手に名乗れるような肩書きだけの講師を使っているようなセミナーは怪しいケースがありますので注意が必要です。
講師や起業コンサルタントとしてどれくらい実績があるのか事前にきちんとリサーチするして見極める必要があります。

最近では「本を出版した」という実績を大きく掲げて相手を信用させようとするセミナーもあります。
しかし電子書籍などであれば一般人でも簡単に出版できますし、本を出したというだけでは大した実績には捉えられない時代です。
「本を出しているから有名な講師なんだ」とすぐ信用しないように注意しましょう。

信用できるかどうかを知る上で重要となるのは主催企業の概要や講師の具体的な経歴です。
山のように存在する起業セミナーにおいて、企業の素性が明らかであるものや講師の経歴がしっかり記載されているのはごく一部です。
起業セミナーへの参加を検討する場合にはまず主催企業や講師の具体的な実績・経歴を確認するようにしましょう。

今は知恵袋やSNSなどネット上で口コミが見つけられる時代ですし、嫌な思いをした人はブログやクチコミサイトなどに書き込みをしていることが多いので、悪い噂を見つけることも簡単です。
参加する前に怪しいセミナーではないか、講師は真っ当な人かどうかまずはチェックするようにしましょう。

避けるべき怪しい起業セミナーの特徴4：参加費無料

起業セミナーの中には参加費が無料のものも数多くあります。
商工会議所や市区町村が開催しているものは特に無料のものが多い傾向です。

ですが民間の起業セミナーで参加費が無料の場合は一度疑ってみた方がいいです。
会場費や講師への謝礼、広告費などそのほかセミナーを開催するには少なからずお金がかかっています。
通常はこれらをセミナー参加者の参加費でまかないます。
しかし参加費が無料の場合はそのコストをどこでまかなっているのでしょうか。

参加費を無料にして参加者を集っているセミナーは情報商材の販売や起業スクールへの勧誘が目的であることが多いと思っておいた方がいいでしょう。

セミナー講師のほとんどは、セミナーの参加費をメインの収入としているのではなく、
セミナー中・セミナー後に販売する教材(＝バックエンド）をメインの収入としていることが多いです。
参加費無料のセミナーが成立する理由が見えてきますよね。

セミナーが終わった後「成功したければこの情報商材を購入しましょう」「起業スクールに入塾して学びせんか」としつこく営業をしてくるセミナーも多く、セミナーへの参加費は無料でも結局情報商材を購入させられたり、高額な入塾費を支払うことになったりしては元も子もありません。

もちろんその情報商材や起業スクールが自身にとって有益なことを学べるものだと思えばお金を払う価値はあるかもしれません。

しかし中身のない薄っぺらな詐欺商材を買わされることも多いので、参加は慎重に考えた方がいいですね。

まずはお金をかけずに参加費無料のセミナーから参加してみたいという方は自治体・中小企業庁など公的機関の起業セミナーを視野に入れるようにすることをオススメします。

まとめ

今回は、怪しい起業セミナーの見極め方や避けるべきセミナーの特徴を徹底解説いたしました。いかがでしたでしょうか。
怪しいセミナーの特徴として主な4つのポイントをピックアップしましたが、どれか一つでも当てはまった場合は参加をよく検討してみましょう。
「これも人生経験だ！」と飛び込んでいく覚悟がある場合は多少怪しくても参加を試みてもいいかも知れませんが、一度ターゲットにされてしまうとつきまとわれたり、あらゆる手段で洗脳をしてこようとする悪質な業者もいますので、怪しいセミナーを開催しているところとはなるべく関わりを持たない方が賢明です。ぜひ参考にしてみてくださいね。