利用者の生活の質を向上させることを目的として、様々な支援を行うデイサービス。
介護の中では比較的開業もしやすいことから、参入者が多い分野でもあります。
しかし、介護業界を取り巻く環境は少し特殊です。
たとえば、介護事業の収益の要である介護報酬は、国によって決められます。
サービスの価格を自分で自由に決めることができないのです。
他にも様々なルールがありますが、それらについて理解することはもちろん、起業を成功させるためにも失敗から学び、備えておく必要があるでしょう。
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デイサービス起業で失敗する人の典型的な原因4パターン
それではさっそく、デイサービス起業で失敗する人にありがちな失敗パターンを紹介していきたいと思います。
失敗原因1:現場に出過ぎてしまう
開業後はなにかと資金がいるもの。
少しでも費用をおさえようと、管理者である「自分自身も働く」という人も多いです。
しかし、従業員との距離が近すぎてもよくありません。
距離が近すぎることによって管理者としての威厳を保てなくなったり、従業員に頻繁に相談を持ちかけられるなど、本来必要のない業務まで増えてしまいます。
その結果、管理業務に割ける時間も減ってしまい、本当に大切な業務が疎かになってしまうのです。
そうならないためにも、現場は現場の人に任せるべきでしょう。
失敗原因2:不利な立場を利用されてしまう
介護業界はご存知の通り、人材不足に悩まされています。
心から人のお世話をしたくて働く勤勉な方も中にはいるのですが、全体的に人材のレベルはそれほど高くありません。
それ故に、人手が足りていないのをいいことに、こちらに「仕事を丸投げしてくる」責任感のない人もいれば、「賃上げしないと辞める」など強気な要求をしてくる人も中にはいるのです。
そうした従業員の無茶を、「辞められると困る」という理由からなんでも言うことを聞いてしまうと、そこに漬け込まれます。
また、言いなりにしていると、真面目に働いている人たちからも不満が出るので、優秀な従業員まで辞めてしまうという悪循環に陥る可能性もあります。
組織を崩壊させないためにも心を鬼にし、辞められる覚悟で厳しく教育しなければなりません。
失敗原因3:利用者が確保できない
デイサービスでの起業に限った話ではありませんが、開業後に最も苦労することの一つが集客です。
特にデイサービスでは、なるべく評判の良い施設に入れたいという方も多く、利用者が一人もいないような施設に入れようとする人はいません。
さらに現在、デイサービスの施設は全国で41,000施設以上あると言われています。
地域によっては、需要よりも供給の方が上回ってしまっているため、他の施設と同じようなことをしていても集客できるほど甘くないのが現状です。
黒字化するまでに最低でも3年はかかるという声もあるので、その間の設備投資や毎月のコスト、スタッフへの給料支払い等に耐えられる資金は確保しておいた方が良いでしょう。
失敗原因4:配置基準を満たしていない
介護業界には、配置基準という国が定めているルールがあり、たとえば「15人の利用者に対して1名以上の介護職員」を配置しなければならないといったものがあります。
配置基準を満たしていないことが発覚すると減算措置がとられ、もし介護報酬を受け取っていたとしても、返還しなければなりません。
資金繰りがうまくいかず自転車操業でなんとか持ち堪えているような事業者だと、支払うことができずに倒産というパターンもあり得ます。
他にも様々なルールがありますが、特に異業種から介護に挑戦しようとしている人などはこれらに関する知識がない人がほとんどだと思います。
そうした点から、少し開業資金は嵩みますが、介護業界についての知識や運営ノウハウがあるフランチャイズでの起業も検討してみてください。
まとめ
今回はデイサービス起業で失敗する人の典型的な原因を4つご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
介護業界は他の業種と比べると、少し特殊な業界です。
介護報酬が点数制であることや、配置基準など、特定のルールが国によって定められていてビジネス構造が大きく異なるからです。
そのため求められる知識は多いかもしれませんが、市場の伸びが期待でき、社会にも大きく貢献できる分野でもあります。
今回ご紹介した失敗原因から得られた教訓を、デイサービスで起業する際にも活かしていただければ幸いです。