30代での起業はさまざまなメリットがあります。
たとえば「スキルや経験が豊富」であることや、「失敗してもまだ取り返しがきく」年齢であることなどが挙げられます。
しかしその一方で、30代で起業したことを後悔している人もいるようです。
30代での起業に失敗した人たちは、どんなことに後悔し、どうしておく必要があったと考えているのでしょうか？
先人である彼らから学び、自分たちの起業の成功に繋げたいところです。
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完全無料！30代で起業した人の失敗談4つ！悪かったこと・反省点なども紹介
30代で起業に失敗した人の失敗談を4つご紹介いたします。
実力も、自信も、将来性もある30代の人だからこそ陥りやすい失敗ばかりです。
自分ごととして捉え、ご自身の起業にも反映させていきましょう。
事業計画が大きすぎた
会社員時代は数千万円規模の案件に携わっていたため、その考えのまま事業計画を立てた。
ところがいざ起業して依頼を受けてみると、報酬が少なく仕事のスケールも小さい。
会社員時代は企業ブランドや信頼があるため大きな仕事を任せてもらえるが、起業したら信用はゼロ。
少額の仕事がほとんどのため事業投資の費用の方が大きくなってしまい、やむを得ず金融機関からの資金調達を試みるが、信用がなくお金を借りることもできなかった。
結果、資金がショートしてしまった。
●悪かったこと・反省点
会社員から起業家になったときに起こる変化を事前に知っておけば良かった。
また、今思えば必要のない事業投資もたくさんしていた。
映画「カメラを止めるな」が、莫大な製作費がかかる映画を少ない予算でつくったことで反響を呼んだのと同じように、お金がないからこそ思考停止せず、工夫するべきだった。
失敗した時のダメージがでかい
起業に失敗して転職する場合、20代ならポテンシャルで採用してもらえる。
一方30代は、即戦力として活躍できるスキルがなければ雇ってもらえなくなる。
また、仮に転職に成功したとしても意外とも言える苦労が待ち受けている。
経営者のときはやることを自分で選べたが、会社員になると上から指示されたことをする必要がある。他にも、起業に失敗したことで白い目で見られる、時間の使い方が一変することで、窮屈な感じがしてストレスが溜まるなど、様々な苦労を経験することもある。
●悪かったこと・反省点
起業は失敗する確率の方が高いことを念頭に、起業に失敗したときのことまで見据えて計画を立てておくべきだった。
たとえば転職サイトなどで自分の業界の求人を調べ、30代の人材にはどんなスキルが求められているのかを把握し、そのスキルを身につけておけば転職の成功率はグンと高まる。
常に最悪の事態を想定して動いておけば良かったと思っている。
家族との時間をないがしろにしすぎた
事業を軌道に乗せる前も、乗せたあとも、莫大な時間を会社運営につぎ込むことになる。
当然家族と過ごせる時間も減るし、「あともう少しでうまくいくから」とずるずる引き伸ばすうちに、気づいたら家庭が崩壊していたということになりかねない。
●悪かったこと・反省点
自由に働けるのはメリットだが、逆に言えばどれだけでも働けてしまう。
自分自身の意思で優先順位をつけ、仕事の時間に制限を設けなければ、いずれ家族から孤立してしまうだろう。
ワークライフバランスとよく言われるが、自分にとって本当に大切なことを見極め、限られた時間の中で成果を出すことが求められているのだと思う。
資格やスキルの習得に時間をかけすぎた
新しくスキルを身につけるには時間もお金も、労力もかかる。
仮に30代で新しいスキルを身につけたとしても、若い人の方が身につけるスピードは早いし、20代から積み重ねてきた人たちとは勝負にもならない。
20代で身につけたスキルの延長線上に、30代での起業があると思った方がいい。
●悪かったこと・反省点
司法書士を取りましょう、プログラミングを学びましょうという時代の流れに身を任せ、苦労してスキルを身につけても収入は上がらなかった。
スキルを身につけるだけではお金にはならない。
もし新しくスキルを身につけるならば、今まで身につけてきたスキルに関連するものや、自分の市場価値をさらに高めてくれるスキルを意識して選べばよかった。
30代は時間があるようで時間がない
「30代ならまだ若いし失敗しても大丈夫」という声もあります。
たしかに30代であればまだ失敗を取り返せなくもありません。
しかし、全く新しいことを始めるには少し遅いことは理解しておきましょう。
20代で身につけたスキルやそれに関連するスキルを意識的に磨いていけば、きっと自分の価値を最大化できるはずです。
起業は失敗する確率の方が高いので、今の仕事を辞めて起業する予定なら「失敗しても最悪転職できる」くらいのスキルを身につけた上で辞めるのが、リスク回避の観点からは理想と言えます。
まとめ
今回は30代で起業に失敗した人の失敗談や、悪かったこと・反省点についてご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
30代はこれまでの努力の成果が目に見えて出始める時期です。
人から必要とされる機会も増えますし、能力も体力もあります。
何でも出来てしまう気がするかもしれませんが、実際は20代の延長線上に30代があります。
これまでの自分の人生を振り返り、どう生きていくと「自分の価値を最大化できるのか」見つめ直す機会になれば幸いです。
