あなたは、社内のWebマネージャー・Web管理者としての役割を与えられ、
Webサイトからの成果をあげることを経営陣から求められているかもしれません。
しかし、社内のWebサイト運営の責任者にWebサイト運営を専門としている人が
就くことは少なく、実際には、「少し知っているから」「苦手ではないから」を理由に、
この仕事を任されることも少なくありません。
しかし、その仕事を任され責任を持ったからには、何としても求められる成果に
繋げなければなりません。では、Webサイトを活用して成果を上げるということは、
どのようなプロセスを辿れば求められる成果を出すことができるのでしょうか?
このカテゴリーでは、「Webマネージャーの仕事と役割」と題して、社内で
Webマネージャー・Web管理者がどのような手順で仕事を行っていくべき
なのかを記載していきます。
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1.「Webサイトを構築」するとはどういうことか?
Webサイトを活用して成果を出すことを求められるのですが、
ではそもそも「Webサイトを構築する」とは、どういうことなのでしょうか?
1-1.Webサイトを構築する目的と目標は何か?
Webサイトを構築するにあたって最初に行うべきことは、「目的」を明確にし
「目標」を設定することです。
Webサイトを構築することはあくまでも望む成果をあげるための手段です。
Webサイトを構築することありきとなってしまい、目的・目標と手段を混同して
しまっている組織や個人が多いことも事実です。このような状態に
ならないためにも、まずは目的を明確にし目標を設定します。
1-1-1.Webサイトを構築する目的は何か?
まずはWebサイトを構築する目的を明確にします。と言っても
それほど難しい話ではありません。目的として考えられるものは、
- Webサイトから直接的に売上を上げる
- 問い合わせフォームからや電話からの問い合わせを獲得する
- 資料送付やダウンロードを獲得する
- 会員を獲得する
- 数多くのアクセスを獲得する
といったところがあげられます。
あなたがWebサイトを構築する目的は何でしょうか?
基本的なこととなりますが、まずはこの目的を明確にするところから
Webサイトの構築はスタートとなります。
1-1-2.目標をどのように設定するか?
前項でWebサイトを構築する目的は明確にしました。そのあとは、Webサイトを
構築するにあたっての目標設定を行います。
Webサイトに関連する以外の仕事において言うと、
「目標設定」というものは様々存在します。
売上目標、利益目標、製造目標、品質目標、採用目標・・・
そして、それぞれの目標設定の置き方も、その組織や個人によって
様々なものが存在します。
しかし、Webサイト構築においては
その目標設定の体系はほぼ下記の3点に集約されてしまいます。
- アクセス数(UU数やPV数)をいくつにするのか?
- コンバージョンをいくつにするのか?
- いくらの収益を得るのか?
例えばアクセス数も、そのWebサイトの内容や性質によって
UU数やPV数など、目標設定としてどの数字を選択するか?ということはあります。
また、コンバージョンも獲得する数や率の
どちらで表現をするのか?ということはあります。そして、得られる収益も
金額の場合もあれば、資料送付数や会員数などの数で表す場合もあります。
しかし、これらのものを大きくまとめて言うと、
Webサイト構築においては、何件のアクセスを獲得し、どれくらの
割合でコンバージョンさせ、いくらの収益を得るか?という
目標体系しか存在しないと言ってもよく、逆にこれらの質問に
明確に答えられない状態でWebサイトを運用しているのであれば、
それは目標設定が不明確であることを表しています。
1-2.目標を達成するための計画を立てる
前項までは、Webサイト構築における目的や目標設定について記載をして
きました。では、この設定された目標を具体的にはどのように実現して
いくのでしょうか?ここからは、Webサイトの計画立案の段階に入ります。
Webサイト構築に限らず、どのような分野においても目標設定や計画立案という
仕事は存在します。分野共通の目標設定や計画立案の共通の原則についての詳細は、
このブログの別のカテゴリーである、「営業マネージャーの仕事と役割」
https://www.islandbrain.co.jp/blog/role-of-sales-manager/
をぜひご覧ください。
1-2-1.どのようにしてアクセスを獲得するのか?
前述のように、Webサイト構築において収益獲得までのプロセスとしては
大きく分けて2つあり、その1つ目はアクセスを集めることです。
よって、どのようにアクセスを集めるのか?ということが、計画立案において
大きな要素となります。
Webサイトにおいて、アクセスを獲得する方法は
大きく分けて下記の3点となります。
- 検索エンジンにおける自然検索(SEO対策)
- インターネット広告
- SNSからのWebサイトへのリンク
Webサイトにおける目標体系はとてもシンプルであることは
前述の通りですが、Webサイトのアクセスを獲得する方法も
このようにシンプルに表現することができます。もちろん、表現は
シンプルに行うことはできますが、その分その1つ1つの要素は奥が深く、
十分な成果を得ようと思うと、それぞれ多くの知識補充や
トライ&エラーが必要です。
1-2-2.コンバージョンを構成する要素とは?
Webサイトにアクセスをさせて、問い合わせフォーム等から
問い合わせを獲得したり、資料をダウンロードさせたり、という
段階になります。アクセスを獲得するという段階と比べると、
コンバージョンを獲得するという段階は、文字や数字などのデジタル的な
情報だけでなく、「デザインの良さ」「Webサイトの使いやすさ」などの、
人の感覚的な要素が入り込んできます。
しかし、コンバージョンを獲得するという段階においても
大きな要素としては、
- ファーストビューをどのように構成するか?
- どのように問い合わせフォームまでユーザーを誘導するか?
- 問い合わせフォームからいかにして問い合わせを獲得するか?
の3点に集約されると言ってよいでしょう。もちろん1つ1つの要素は
非常に奥が深いですが、それでもこのように的を絞って計画立案や改善活動を
行うことにより、Webサイト構築における大幅な時間短縮をすることが可能です。
また、どのようにWebサイトを構築するか、すなわち単一ページのWebサイトなのか、
複数ページのWebサイトなのか、ブログを活用した記事を中心としたサイトなのか等も
目的・目標を実現するための手段として選定することになります。
1-3.どのようなツールを使い分析するかをあらかじめ決めておく
Webサイト構築においては、目標設定、計画立案と共に、進捗管理が
とても重要な要素となります(もちろんどの分野の仕事においても
進捗管理は重要なのですが・・・)。PDCAサイクルという言葉を使うと、
「C」にあたる部分になります。
Webサイト構築は、アナログ的に行う様々な施策とは異なり、
1つの行動に対する結果が出るまでの時間が短く
(早ければ数時間ということもあります)、計画を修正して
改善策を打つことが一般的にはやりやすい分野になります。
そのため、どのようなツールを活用して進捗管理を行うかを
あらかじめ決めておくことが大切であり、かつその分析ツールが
表示する数字の中でも、何を重要視するのかもあらかじめ
決めておくことも大切です。
と言っても、多くのWebサイト運用においては、高価高級な
分析ツールの導入は当初は必要ありません。Googleアナリティクス、
Googleサーチコンソール(検索の状態を正しく把握するために、このツールは
必須です)、インターネット広告使うのであればGoogleアドワーズの
3つだけでまずは十分です。順番としてはWebサイトのリリースを行う前に、
これらのツールの準備を行っておきます。
2.Webマネージャーの仕事を行う上で常に意識をすべきこと
前項までは、Webサイトを構築するまでの基本的な流れを記載して
きました。ここからは、Webサイトを構築するにあたり、
どの段階でも常に意識をしなければいけないことを記載していきます。
2-1.常に記録されている数字を見て、計画や改善策を立案すること
Webサイトに関連して起こることは、基本的にすべてアナリティクスなどの
分析ツールに数字として記録されています。アクセス数、直帰率、滞在時間、
離脱率、ページからページの遷移数、問い合わせ数 などなど・・・。
このWebサイトは良くできている、このページは見やすくて素晴らしい、と
制作者が思っていたとしても、数字には全くそのように書かれていないことも
数多くあります。もちろんどちらが正しいのかと言えば、制作者の想いや感覚ではなく、
アナリティクスの数字として書かれていることが紛れもない事実です。
Webサイト構築や運用の世界において、当てずっぽうや感覚での
判断はNGです。すべてが数字で記録されている(正確には
数字で記録されすぎていて、取捨選択が必要なのですが)ので、
その数字を見て計画立案や進捗管理を行うようにします。
2-2.Webサイトからの成果は、必ず「検索」が出発点であること
Webサイトは閲覧者による検索エンジンを活用しての「検索」が
すべての出発点です。Webサイトに検索ワードとして存在しない
ニーズを掴んで収益を上げることはできません。
一般的なビジネスにおいて、特に中小企業が顕在化しているニーズに対して
施策を打つことはあまり良しとはされず、潜在的なニーズを掘り起こして
ニッチなマーケットで、小さくても1番になることが良しとされることが
多くあります。
しかし、Webサイトの世界においては、潜在的なニーズ(すなわち検索ワードに
現れないニーズ)は獲得することができません。検索ワードで表現される
顕在化されたニーズが、Webサイトにおいてはすべての出発点となります。
この点は基本的な概念なのですが、Webサイト構築においては非常に重要な概念です。
Googleアドワーズのキーワードプランナーを活用すると、
ある検索ワードが月間どれだけ検索されているかを事前に見ることができます。
Webサイト構築において、もし狙っているキーワードが全く検索されて
いないのであれば、そのWebサイトから成果をあげることは難しくなります。
2-3.成果の出ている競合のWebサイトを活用すること
様々なビジネスにおいて、競合他社の動きは非常に重要です。しかし、
一般的には競合他社の動きは断片的にしか分からず、お互いにお互いの動きを
探りながら、予測しながら様々な施策を検討することになります。また、
実際には新たな競合他社が発生しているのですが、その存在を知ることが
かなり後になってからである、ということも少なくありません。
しかし、Webサイトの世界においては、競合他社の存在はすぐに
知ることができます。自社が狙っているキーワードを検索エンジンで打ち、
検索ボタンを押せば、そのキーワードに関して上位に表示されている企業や
Webサイトをすぐに知ることができます。そして、そのWebサイトの中を
見ると、その企業やWebサイトが何をしようとしているのか、多くの
ことを読み取ることができます。
よいWebサイトを構築しようと思った時には、自社と同じ狙いを持つ
Webサイトを研究し、その良いところは十分に取り入れる
(もちろんそのままコピーをしてしまうことは様々な点で問題が生じます)ことが、
Webサイトから成果を上げることができる1つの近道です。
前述のようにWebサイトは顕在化されたマーケットで戦うものです。
すでに成果をあげているWebサイトを参考にすることは、
顕在化されたマーケットでビジネスをすることにおいて鉄則とされていることです。
3.まとめ
私たちがお客様のWebマネージャー、Web管理者といわれる方と話をすると、
ほぼ何も予備知識がない状態でその仕事に取り組み、何を基準に計画や改善を
すればいいのか、暗中模索で仕事をしている方が多いと強く感じます。
私たちは、社内のWebマネージャー、Web管理者はWebサイトの専門家、
エキスパートになる必要はないと考えます。そのような仕事は社外の方と
連携をすればいいのですが、しかし専門家やエキスパートの方と会話を
したり、相手の提案内容を理解したり、社内の責任者としてディレクションをしたり
するためには、やはり一定以上の知識や基本となる考え方を持つことは必要です。
このWebマネージャーの仕事と役割の内容を十分に理解して頂き、社内の
Webマネージャー、Web管理者として仕事をし、最終的に求められる
成果を上げることができるようにしていきましょう。