商材についての知識と理解は十分で、何を聴かれても適切に答えられているし、トークも上手くできているのに他の営業マンのように契約が取れない。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか。
それはトークの「内容」ではなく「声」に要因があるものかもしれません。
お客様が聞きやすいと思う声が出せるようにトレーニングすれば、契約率が驚く程変わります。
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営業マンが声のトレーニングをしたほうが良い理由
学校で、有用なことだと分かってはいるけれど、どうしても頭に入って来ない。それどころか途中から眠くなってしまうという経験をした人は必ずいます。教室の大半の生徒がそういう状態になるのは、特定の先生の授業の時ではなかったでしょうか。
こもった声で聞き取りにくかった、調子が平坦でスピードも遅いため思考がぼんやりした、滑舌が悪くて何を言っているのか分からなかったなど、生徒たちは「声」が原因と思った筈です。
また、相手が謝罪の言葉を口にしているのに口先だけで謝っている気がすることがあります。
それは声の音程、トーンに感情を上手く乗せられていない話し方だったためでしょう。
商談をしているのに顧客が何度も同じ質問を繰り返す、途中から興味を失っていくように見える、それは学生時代に経験したのと同じ「声」によって起こされる反応です。
契約率を上げるには、聞き取りやすく、抑揚があり、滑舌が良く、1対1なのか大勢の前なのかで音程とトーンを切り替えられる声が必要で、これまでとは違う声を手に入れるにはトレーニングをしなければなりません。
声のトレーニングのポイント
続いて営業マンが実践すべき声のトレーニングのポイントをご紹介いたします。
①聞き取りやすくする
俳優やアナウンサーのように「よく通る声」にするために腹筋に力をいれる腹式呼吸での発声を常に意識して行いましょう。
口を閉じたまま声を出し、鼻から眉間にかけて振動するのを確認してみて下さい。その部分で音を反響させれば声がより通りやすくなり、音域も広がります。好きな音楽に合わせてハミング(鼻歌)して練習すると楽しくできます。
②滑舌をよくする
口の周囲にある筋肉を動きやすくするには、口を大きく開けて50音を繰り返します。腹式呼吸で発声練習をすると一石二鳥の効果が得られます。近所の迷惑にならない場所で練習して下さい。
口を「あ」の形に固定したまま、舌を上顎に強く当てるように「ら(La)」と発音します。これは、舌を滑らかに動かすための練習です。
③抑揚をつける・感情を込める
重要な部分と聞き流して構わない部分に強弱をつけ、感謝・謝罪の気持ちを込めた話し方は、音読で鍛えるとよいでしょう。小説でも漫画でもよいので感情の起伏がはっきりしているストーリーの本を選び、どこを強調しようとしているのか、どんな気持ちなのか、俳優になった気分で音読して感情のこもった話し方を練習して下さい。
この3つを意識せずできるようになる頃には、契約率が今とはずいぶん変わっていることでしょう。
まとめ
今回は営業マンが声のトレーニングをしたほうが良い理由とトレーニング方法をご紹介しました。トレーニングは義務ではありませんが、明日の契約率を上げるかどうかがかかっています。声のトレーニングをしたほうが良い理由をよく考え、よい「声」を手に入れて下さい。