あなたが社内のリスティング広告担当者なら、キーワード選定で悩んだことが一度はあるのではないでしょうか。
キーワード選びと一言で言っても、自社の商品・サービスを売るために効果的なキーワード探しから始まり、
実際に広告を運用する段階に入っても、マッチタイプの変更や追加・除外キーワードの設定など、
キーワード選びの悩みは常に付きまとってきます。
この記事では、私が実際に社内で成果を出すことができた、キーワード選定の方法やコツをご紹介します。
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コンバージョンに繋がるキーワードの見つけ方
リスティング広告におけるキーワード選定の第一歩は、ウェブサイトのコンバージョンに
繋がりそうなキーワードを一通り見つけることから始まります。
キーワードを見つける方法は複数あるので順番にご説明します。
キーワードを想像する
キーワードツールに頼る前に、まずはどんなキーワードがコンバージョンに結びつくかを想像します。
なぜなら、自社の商品やサービスのことをよく知っているのはGoogleではなく、あなただからです。
自社の見込客はどんなキーワードで検索するのかイメージすれば、おのずと設定しなくてはならない
キーワードが頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
頭に浮かんだキーワードはWordやExcelでまとめておきましょう。
キーワードプランナーを活用する
先ほど、頭に思い浮かべたキーワードをキーワードプランナーに入力して、関連ワードを検索しましょう。
関連ワードを調べることで、自分では想像できなかったキーワードの発見に繋がるため、
キーワードの取りこぼしが少なくなります。
例えば、「営業代行」と検索すると、「テレアポ代行」や「電話営業」といったワードが関連ワードとして
挙がってきます。
まずは、できるだけ多く関連ワードを調べて、そこから自社の売上に繋がりそうなキーワードだけを厳選していきましょう。
検索予測キーワードを活用する
Googleの検索バーにキーワードを入力すると、Googleが検索予測を表示してくれますが、
実は検索予測からも良質なキーワードを探すことができます。
検索予測を取得するには、下記のようなサービスを利用すると早いです。
Search Consoleを活用する
Googleが提供しているウェブマスターツール(旧:Search Console)で、検索アナリティクスを
調べることによっても、成果に繋がる可能性があるキーワードやフレーズを調べることができます。
例えば、平均検索順位が低いにも関わらずクリック率が高いキーワードは、ユーザーが求めている内容を
端的に表している場合があります。
また、ウェブマスターツールを活用すれば、思わぬ複合キーワードを発見したり、「キーワード+地名」の検索数が
多いといった一種の法則を発見することにも繋がります。
こういった複合キーワードは月間検索ボリュームは少ないものの、ニーズ感が高くコンバージョンに
繋がりやすい傾向にあるため、可能な限り収集しましょう。
広告で使用するキーワードを絞り込む
コンバージョン獲得の見込みが高いキーワードを一通り集めたら、その中でどれを検索ネットワーク広告で
使用するか決定します。
ここで選ぶべきキーワードは下記の通りです。
- 「製品名(型番) 購入」「サービス名 申し込み」などコンバージョンに直接繋がるキーワード
- 「投資用不動産 名古屋」「営業代行 東京都」など地域を含むキーワード
- 「テレアポ代行 成果報酬」「サプリ 返金保証」など、サービスの特徴や強みを含むキーワード
他にも選ぶべきキーワードはありますが、ひとまず悩んだら上記のキーワードを選びましょう。
反面、選ばない方が良いキーワードは下記です。
- 月間検索数が多い単体キーワード
- 自社の商品・サービスの性質とは異なるキーワード
- How To系のキーワード
月間検索数が多い単体キーワード
月間検索数が多い単体キーワードとは、「生命保険」「FX」といったものです。
単体では色々な目的で検索されているため、コンバージョンに繋がりにくい傾向があります。
例えば、「営業代行」と検索した場合、営業代行とはどういうサービスなのか調べている人もいれば、
ただ単に費用について知りたい人もいます。
しかし、それぞれ知りたい目的が異なるにも関わらず同じランディングページに飛ばされるため、
「あれ、何となく求めていた内容と違った。」となって直帰してしまう確率が高まります。
この場合は、「営業代行 サービス内容」「営業代行 価格」というキーワードで広告グループを
分けて、それぞれ内容の沿ったランディングページを設置するべきです。
自社の商品・サービスの性質とは異なるキーワード
例えば、あなたが高品質・高音質が売りのヘッドホンを販売している会社だとして、
「ヘッドホン 激安」と検索した人があなたの会社のヘッドホンを購入するでしょうか?
恐らく価格を見て「ここの商品は高いから止めよう…」となり直帰してしまう可能性が高いです。
そのため、予めキーワードプランナーでこういったキーワードを全て洗い出して除外しましょう。
How To系のキーワード
例えば「やり方」「方法」「コツ」といった、課題に対する解決策を模索しているキーワードが含まれると、
コンバージョン率が落ちる傾向があります。
一つ上の例を使うと、「ヘッドホン イヤーパッド 外し方」と検索したユーザーは、目の前にある
課題の解決を再優先しているため、その場であなたの会社の商品を買ってくれることは稀でしょう。
もちろん、リマーケティング広告を使用して追いかけることで後日購入に繋がることもありますが、
多くの場合は目の前の課題を解決する頃には、あなたの商品の存在は忘れています。
もちろん、扱う商品やサービスによっては上記のキーワードでも有効な場合がありますので、
自社の状況に合わせて検討する必要があります。
キーワードのマッチタイプを活用する
広告で使うキーワードを絞り込んだら、各キーワードに対してマッチタイプを設定します。
マッチタイプとは、簡単に説明するとユーザーが検索したキーワードと、AdWords側で設定したキーワードが、
どこまで正確に一致すれば広告を表示させるのか?という基準のことで、主に以下の4パターンに分類されます。
部分一致
使用例:「営業代行」
部分一致を指定すると、「テレアポ代行」や「電話営業」といった関連ワードで検索された場合にも
広告が表示される。そのぶん表示回数が多くなるがクリック率は下がる。
絞り込み部分一致
使用例:「+営業代行 見積もり」
絞り込み部分一致を指定すると、+を付けたキーワードは必ず固定される。上記の場合、「営業代行」が
固定されるため、「営業代行 価格」「営業代行 費用」といったキーワードで広告が表示される。
部分一致よりも表示範囲が狭まるため、コストを押さえつつ表示回数を増やすことができる。
フレーズ一致
使用例:「”営業代行 大阪”」
フレーズ一致は、キーワードの前後に「””」を付けることで設定できます。「””」内のフレーズが固定されるため、
上記の例だと「営業代行 大阪 比較」「実績 営業代行 大阪」といったキーワードで広告が表示される。
より検索キーワードを絞り込むことができるため、上の2つと比較すると表示回数が少なくなりますが、
見込みの高いターゲットに対して正確に広告を表示させることができます。
完全一致
使用例:「[営業代行]」
完全一致は、その名の通り検索キーワードが完全に一致した場合のみ、広告が表示されます。
キーワード「[]」で囲むことで設定でき、全てのマッチタイプの中で最も表示回数が少なくなりますが、
上手く運用すれば一番効果を出すことができます。
私が勧めるマッチタイプは「完全一致」
キーワードのマッチタイプは「完全一致」を選択することを推奨します。
この設定を行うだけで、他のマッチタイプで運用した場合と比べて表示回数が少なくなる反面、
クリック率が大幅に跳ね上がります。
当社の例だと、デイリーのクリック率が50%、場合によっては100%に近いこともあります。
部分一致やフレーズ一致を設定した場合と比べて、コンバージョン率が高くなる代わりに
コンバージョン数が少なくなるのではないか?と懸念される方もいると思いますが、当社では
コンバージョン数とコンバージョン率の双方が増えました。
さらに、キーワードの品質スコアが上がることで、クリック単価が下がります。
そのため、より多くのクリック数を獲得できるため、コンバージョンに繋がる確率が上昇します。
もちろん、ある程度の検索ボリュームは必要になりますが、可能であればおすすめしたい手法です。
終わりに
いかがでしたか?
この記事で紹介した方法を使うことで、見込みとなるキーワード郡を探し、マッチタイプを設定することで、
キーワードの精度を絞り込んでいくことができます。
リスティング広告の運用には終わりはありません。リスティング広告担当者は、
「もっとコンバージョン単価が安くなるキーワードは無いのか?」ということを常にサーチしていきましょう。