営業職が人気がない理由は？なぜ人気がないのか解説

営業職は未経験者も募集していて求人数も多く、結果に応じてインセンティブが発生する企業がほとんどです。
資格やスキル、年齢に関係なく高収入を狙えるのも特徴の一つですね。
しかし、そうしたメリットとは裏腹に、「営業職はツラい」という声を耳にすることも多いのも事実です。
これから営業職へ就職・転職を志す人にとっては、思わず躊躇ってしまうような話を聞くこともあるかもしれません。
やはり営業職の辛さがわかった上で臨んだ方が後悔も少ないと思いますので、営業職が不人気な理由＝ツラい理由についてこの機会にしっかりと理解しておきましょう。

営業職が人気がない理由は？なぜ人気がないのか解説

なぜ営業職は人気がないのか？
推定される結論からお伝えすると、営業職の魅力に関する情報よりも「営業のツラさ」に関する情報の方が多いからだと思われます。

営業職がツラいと思われている主な理由には次の3つが挙げられます。

• ノルマが厳しいから
• 結果がすべてだから
• コミュニケーションが苦手だから

上記の理由について一つずつ解説していきます。

営業職が人気がない理由1：ノルマが厳しい

前提としてノルマは簡単に達成できたら意味がありません。
ノルマが低すぎてもモチベーションが下がりますし、早々に達成して残りの期間をサボるといった行為を許してしまうことに繋がるからです。

そのため、基本的には達成が困難なレベルにノルマが設定されています。

ノルマを達成することが営業職の仕事なので、ノルマを達成できなければ上司から厳しく追求されてしまいます。

たとえば、「アポを取るまで帰ってくるな」や「絶対にノルマを達成しろ」と口酸っぱく言われたり、他社製品との差別化点がなくて売れない商品でも「それを売るのがお前の仕事だ」と言われるといった具合ですね。

上司も経営陣から厳しく追及されているので、部下に厳しくなるのは仕方ない部分もありますが、そうしたノルマへの厳しさを耳にして営業職に苦手意識を持つ人も多いようです。

営業職が人気がない理由2：結果がすべて

総合職や事務職では習得した資格やスキル、勤続年数などに応じて社内の評価が上がるものですが、営業職を評価する基準は結果しかありません。

中にはプロセスを評価してくれる会社もあるかもしれませんが、少数でしょう。

営業職は結果を出すことが仕事なので、結果を出している人とそうでない人とでの格差が大きいです。

給与面はもちろんですが、社内での待遇にも差が生まれます。
特にノルマに厳しいとされる金融・不動産業界などの営業ではその傾向が強く、成績が芳しくない人の吊し上げ会議もあるとか、ないとか。

営業職は結果を出すことが全てと言っても過言ではありませんが、結果を出せるようになるまでには時間が掛かるものです。

その期間を耐え抜けずに他業種に転職する人も少なくないことからも、営業職の結果に対する厳しさも不人気な理由の一つとして挙げられます。

営業職が人気がない理由3：コミュニケーションが苦手

営業の仕事の中心はコミュニケーションです。
取引先への訪問はもちろんのこと、社内でも様々な部署と連携をとりながら仕事を進める必要があります。

しかし、JTBが2018年に実施した「コミュニケーションへの苦手意識」に関する報告書によると、コミュニケーション全般が苦手と感じている会社員はなんと全体の58%。
つまり2人に1人以上はコミュニケーションに対して苦手意識を持っていることが分かります。

また、某大手転職サイトでも「人と接しない仕事」の求人の閲覧数は一ヶ月でなんと100万回以上と、想像以上に多くの人に閲覧されていました。

これらのデータはたくさんの人が人と接しない仕事を求めているということの裏返しではないでしょうか。

特に営業職は流暢にコミュニケーションが取れなければダメだと考えている人も多いので、コミュニケーションが苦手な自分に営業は無理だと諦めている人も少なくないのかもしれませんね。

営業職はキツい面を見られやすいが得られるものも大きい

ここまで営業職のツライ側面ばかりをお伝えしてきましたが、それ故に得られるものが大きいのも事実です。

たとえば、耐え抜くことが出来た人には以下のようなご褒美が用意されています。

• 精神が屈強になる
• ノルマ達成時のやりがいはとても大きい
• 収入も比較的高い水準にある

起業や独立をしたい人は営業ノウハウやどんな状況にも耐えられる精神力を培うことができますし、中にはすべての仕事の基本になるのでまずは営業職をやるべきという人もいます。

また、若い時の苦労は買ってでもしろという言葉もありますが、やはり営業職は厳しい環境だからこそ良いのかもしれませんね。

向き不向きはあるかもしれませんが、やってみないとわからない側面もあるので、挑戦してみる価値はあると思いますよ。

まとめ

今回は営業職に人気がない理由について解説いたしました。
いかがでしたでしょうか。
営業職が不人気である理由の根底には営業職に対する辛いイメージがあります。
主な辛さとしては「ノルマがきつい」ことや「結果がすべて」などの外的要因や、「コミュニケーションに対して苦手意識がある」などの内的要因が挙げられることが多いですね。
営業職はたしかに辛い側面もありますが、その分得られるものも大きい職業ですから「自分の得意」をベースにした職業選択を心がけましょう。