英オックスフォード大学でAIの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が、20年後に今ある仕事の半数近くが機械や人工知能によってなくなる可能性が高い、という内容の論文、「雇用の未来」を発表しました。
具体的には、オペレーター等の接客業がAIに置き換わったり、製造ラインが機械化されたりすることによって、今まで人が担っていた多くの仕事がなくなるというものです。
しかし、マーケティングに関わる多くの事業家たちは、このような未来においても、営業職はなくならないと発言しています。
一方で、一部消滅する営業もあると言われています。
では、なくならない営業とはどういうもので、一体何故必要なのでしょうか。
もっと高収入で安定した会社に転職したいなら
若手ハイクラスに特化した転職サイト
- 例1今の営業職は好きだけど給料や待遇に満足いかない
- 例2もう営業職は辞めたいけど他の職種に転職できるか不安
- 例3自分の将来、今の仕事のままでいいのかな?
- 例4貴重な時間や可能性を無駄にしているかも
- 例5私を欲しがっている企業がいるなら転職したい
支援品質満足度No.1
若手ハイクラス向け転職サイト「VIEW」に今すぐ登録
若手のキャリアアップを目指す案件が充実!
転職支援に留まらず、キャリア形成をサポートするエージェントからスカウトが届く!
AIの発達でなくなる仕事
冒頭で紹介した論文「雇用の未来」が2014年に発表された後、それを体現するかのように目まぐるしくAIが発達しています。
ソフトバンクにペッパー君が現れた時は革新的と感じましたが、今では当たり前になっていますよね。
今後のさらなるAIの発達で、スーパーやコンビニの一般業務、ホテルのフロントマンや一般オペレーター業務は、全て人の仕事ではなくなると言われています。
実際に、スーパーのレジやホテルの受付など、この数年で一気に自動化が進んできているのを実感している人も多いのではないでしょうか。
また、警備員・工場員なども、AIや機械の発達により自動化されなくなっていくと言われています。
既に空港などで警備ロボットが配置され、工場では多くの製造ラインの自動化が進められています。
さらにマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、「銀行はなくなる」と発言しており、キャッシュレス化や金融管理・計算の面からも、銀行員は完全にAIの仕事に置き換わると言われています。
電車・新幹線の運転手なども自動運転への移行が進められています。
これを聞くと確かに、今ある仕事の多くがAIの発達によりなくなっていくというイメージが湧いてきました。
このような将来、本当に営業はなくならないのでしょうか。
どれだけAIが発達しても営業職がなくならない理由
営業がなくならないと言われる理由は、AIでは置き換えることのできない高度なコミュニケーション能力が必要になるためです。
営業における高度なコミュニケーションとは、以下のようなものを言います。
ヒアリング、コンサルティング能力
営業は、顧客のニーズを引き出して製品の購入を促進する仕事です。
そのため顧客との信頼関係を築き、ヒアリングをもとに顧客の細かな状況に寄り添い、必要な知識と条件を把握して製品を提案します。
このような複雑なプロセスは、AIでは置き換えることができないと言われています。
また、専門性が高い知識や、最先端で世に出回っていない情報などはAIで得ることはできません。
感情を読み取る能力
いくらAIが発達しても、製品の購入を決めるのは人です。
そのため、営業は相手の感情を汲み取り、適切な対応、判断を行う必要があります。
このように、人の感情を察して行動することや、信頼関係を築くことはAIには難しいでしょう。
ここまで営業がなくならない理由について解説しましたが、商材や業種によってはAIに置き換わってしまう営業もあります。
例えば、顧客の依頼に対して製品を提供するだけの営業は、AIでもできてしまうので、AIの発達によりなくなる営業と言えます。
まとめ
今回は、どれだけAIが発達しても営業がなくならない理由について解説しました。
お客様の状況や感情に寄り添って信頼関係を築き、そのニーズを引き出して適切なアプローチが必要となる「営業」。
それがAIに置き換わることはない、ということがわかったのではないでしょうか。
しかし一方で、営業方法によっては、今後のAIの発達によって、必要のない営業に転じてしまうかもしれません。
AI社会で生き残っていく営業スキルをしっかり磨いていきましょう。