「寝技」という言葉はもともと、柔道やレスリング等で用いられている言葉です。
柔道なら投げ技、レスリングならタックルといった具合に、一見すると派手で見栄えのする立ち技を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、勝ち方はそれだけではありません。
少々地味に見えるかもしれませんが、寝技をかけて勝つこともできます。
寝技は相手との体格差による不利を解消しやすく、指導者の実力によっては立ち技習得の半分以下の期間で一人前に到達することができるという、とても強力な技なんだそう。
そして今ではそんな武術の言葉である「寝技」が応用され、ビジネスの場面でも使われることがあるようです。
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【ビジネス用語】営業活動における「寝技」とは?
営業活動における寝技とは一体どんな意味があるのでしょうか?
気になったのでさっそく辞書を引いてみると、次のような説明がされていました。
それまでの形勢を逆転させるような相手の意表をついた巧みなかけひきや策
引用:新明解 第八版
それまでの不利だった立場をひっくり返してしまうような駆け引き・・・
何となく意味がわかる気もしますが、わかるようでわからない表現ですね。
もう少し踏み込んでみましょう。
続けて「駆け引き」についても辞書を引いてみました。
商売や交渉・会議などで、相手の出方や状況に応じて自分に有利になるように処置すること。
引用:デジタル大辞泉
どうやら駆け引きとは、交渉などの場において、自分が有利になるように持っていくための行動を指すようです。
また、寝技の意味には「意表をついた」という表現がありますから、相手に気づかれないよう水面下で動くという意味合いも含まれているでしょう。
ですので以上をまとめると、ビジネスにおける寝技の意味は、自分と契約してもらえるように裏でこっそり働きかけておくといった意味になるでしょうか。
ちなみに用例としては「財界の寝技師」という使われ方をするようなので、ニュアンスとしてはどちらかと言えば少し汚いやり方、正攻法ではないやり方というネガティブな意味になりそうです。
ここからは営業における寝技がイメージしやすいよう、いくつか具体例を紹介していきます。
寝技の具体例1:ギブ&テイク
本来であればギブをしたからといってお返しを期待するのは誠実ではありません。
しかし、受注獲得のためには手段を選んでいられない時もあります。
そうした時に「あの時受注したじゃない、だからさ、頼むよ」と交渉の手段として過去のギブに対するテイクを要求することで相手の出方を伺います。
寝技の具体例2:接待
接待は比較的よく行われている行為なので馴染みが深いかもしれません。
接待されたから契約するという訳ではないのでしょうが、やはり丁寧にもてなされれば誰だって悪い気はしません。
高級な料亭に招待された暁には「自分たちのことを大切にしてくれている」と嬉しさを感じるものです。
接待はよく使われる受注獲得手段の一つですね。
寝技の具体例3:脅し、泣き落とし
あまり好ましく思わないかもしれませんが、脅しや泣き落としによって契約を迫る営業マンも中にはいます。
ドラマでも「この金額で契約しないなら打ち切らせてもらうから」といった脅し文句で、相手にとって不利な条件での契約を迫る場面を見たことがあるのではないでしょうか。
相手に後ろめたい事がある場合はより効果的な手法です。
また、契約をしないと断っても「契約してもらえないとクビになる、私にはまだ3歳の可愛い娘がいるんです」などと情に訴えかける手段を取る営業もいるとか、いないとか。
諸刃の剣ですが、脅しや泣き落としも状況次第では強力な一手になるかもしれませんね。
まとめ
今回は営業活動における「寝技」の言葉の意味とその具体例についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
営業活動における寝技とは、主に交渉時に正攻法ではない方法で「自分と契約してもらえるように裏でこっそり働きかけておく」といった意味があります。
正攻法でないと聞くと汚らしいイメージがあるかもしれませんが、営業でよく行われる接待も寝技の一つです。
契約を勝ち取るためには立ち技だけでなく寝技も出来た方が強いのは間違いありません。
どんな寝技をかけるかは自身の価値観にもよると思いますが、立ち技(正攻法)のみにこだわらず柔軟に戦うようにしたいですね。