東京・大阪・名古屋の営業代行なら営業コンサルティング会社、株式会社アイランド・ブレイン
2004.12.3
パブリシティ
泣いて笑った創業記 ★47
□■営業コンサル業
アイランド・ブレイン社長
嶋 基裕さん
自身の苦労をビジネスに
顧客発掘手法をシステム化
柔軟で常識にとらわれない発想をもつ若手起業家。現在二十三歳の嶋基裕さんもその一人だ。営業コンサルタント事業を手がける、アイランド・ブレイン(本社名古屋市東区葵三ノ二〇ノ一八・ウィーブル葵四〇三、電話052・934・1555)の社長として、システム化した顧客発掘手法をもとに事業展開している。個人事業主から法人営業部へと販売先のすそ野が広がり、数十社のクライアントを有する。
高校卒業後、携帯電話のブース販売に飛び込んだ。三ヵ月で売り上げトップを記録し、マネージャーに昇格。十八歳で営業スタッフ三百人の管理を一手に引き受けた。「この時の経験が後のマネジメント基盤になっている」と話す。
その後、ブース販売が時代の流れに合わないとみるや通信機器のサービスを取り次ぐ通信代理店業の会社を設立する。ここでは人間関係に微妙なズレが生じた。七歳年上の共同経営者との間で上下関係が発生。「自分のやりたいことができない」と、■年で辞職した。
父親が保険代理店という事情もあり、二〇〇二年六月に、二十一歳という最年少の若さで保険代理店として独立する。成功の後には苦労が待ち構えていた。「はじめの一ヵ月は、まったく相手にされなかった」と振り返る。本業だけでは生計が立ち行かず、平行して■五回のアルバイトを行う。「とにかく地獄。もう、あの日には帰りたくない」と話す表情が当時の過酷さを物語る。いかに手間や時間をかけずに顧客をつかむか、このテーマが絶えず頭の中を駆け巡っていたという。
独立から■年で経営を軌道に乗せ、効率的な営業手法を着実に身につけていく。営業マンの考え方に踏み込んだ顧客発掘プログラムを開発・販売し、■■の代理店から好評を得たのを機に、〇三年六月にアイランド・ブレインを立ち上げる。
当初は保険代理店を■■対象としていたが、営業全般に拡大。一年後の今年六月に株式会社に踏み切った。保険代理店時代のプログラム購入者が嶋さんの元に集い、現在は正社員九人で構成している。
今後は、「外部にビジネスモデルを販売する事業企画会社として■■したい。来年一月に、■■代理店業の新会社「アイランド・ブレイン インシュランス」を設立する。〇六年末までに■■を含めグループ■■体制を整える」と会社の将来を見据える。
中長期的には「一一年一月をメドにグループ十社で売上高三十億円を確保できる体制を築きたい。多彩な分野に■■■り、顧客を囲い込む。〝ブレインシティー〟を作りたい」と夢を語る。
創業の汗
お金をかけないこと、お金がない人は起業を難しく考えるかも知れないが、なければどう費用を抑え込むかアイデアをひねりだす。それがビジネスにつながる。
「どう効率的に顧客を確保するかが営業には求められている」と強調する嶋さん